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落語論
堀井憲一郎著 講談社現代新書(2009年7月) 少年のころから上方落語を聞いて育ち、上方落語の決めフレーズがカラダの奥に刻み込まれているという著者。 新宿末廣亭に落語を聞きにいったことがある、という極めて落語に関して素人である自分にとって、この「落語論」の内容は圧倒するものを感じた。 どう圧倒されるかというと、落語はこれ!、巷ではああだ、こうだといろいろ言われているが、落語の本質はこれに尽きる!と断じていること。そして、それを技術と観客の側面から細かく(断定的に)説明していること。 堀井さんが断じる「落語とはライブ」には賛同するし、その根拠も納得してしまう。 この本を1ヶ月半で書き上げたというのも驚いた。 *************************************** 書いていて、発見したことは一つある。 「落語は、大人が集まって"想像トリップ遊び"するための道具である」ということだ。 <「あとがき」より p221> 落語の根本は、お話にはない。場にある。 落語の気持ちは、フレーズに宿っている。フレーズにあるということは、言葉を使った演芸であるけど、言葉そのものにポイントはないということである。(p203) 落語とはライブのものである。 会場に客がいて、その前で演者が喋る。それが「落語」である。 場、客、演者。 このどの要素が落ちても落語は成立しない。それが落語なのだ。(p6) だから目の前にいる人たちを何とかしたい、という気持ちが落語そのものなのだ。 (中略) 二百人の客を目の前にして、この人たちをどうにかしたい、という気迫と意識が、落語をいろんな形にしていく。その落語家の発する"気"をどれぐらい受け取れるかが、落語の面白さなのだ。(p10-11) 落語は、近代的理解の向こうがわにある。 落語は停滞期のものである。 つまり近代的発展とは、本来無縁のところから湧き出てきている。(p71) 落語は歌である。 地味で、かなり長いが、しかし歌である。 もちろん言葉は大事であるが、言葉を、きちんとカラダに届かせる部分が、歌なのだ。(p86) ポイントは、無音の長さと観客の期待、である。 (中略) 絶賛される小三治の「長い間」は、その無音の時間がすごいのではなく、その無音の時間も待たせる小三治の制圧感がすごいのである。黙っていても、緊張を持続したまま次の言葉を待たせることができる、その客のつかみぐあいが見事なのだ。(p134) 落語は、一人の話芸である。 一人でただ語るばかりだ。 しかしその語る内容は、もともとは一人の手に負えるものではない。 (中略) 何だって起こる。何も使わずに何だって出現させられるのが、語り芸の真骨頂である。(P190-191) ************************************* ▲
by ou_allons_nous
| 2009-08-23 06:00
| Books
「高橋睦郎 花をひろう」より
<朝日新聞20080822 be on Saturday e6面> 夏の花といったら朝顔がまず浮かぶが、朝顔は秋の季語だという。 「朝顔は朝の容花(かおはな)の謂(いい)で、美しい女性の寝起きの顔のような花という比喩的表現」 美しい女性の寝起きの顔なんて表現されると、朝顔の花の見方がかわってきてしまう。 「花をひろう」の前半のみ、以下に書き記す。 ******************************* 朝顔市(7月6-8日、東京・入谷鬼子母神境内)は夏の季語なのに、朝顔が秋の季語はなぜか。 その背景には朝顔という言葉の長い歴史がある。 朝顔は朝の容花(かおはな)の謂(いい)で、美しい女性の寝起きの顔のような花という比喩的表現。 最初、これに当てられたのは桔梗だったらしい。 「万葉集」巻八の山上憶良(やまのうえおくら)の「秋の野の花を詠む二首」(一首目短歌、二首目旋頭歌)。 秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花 萩の尾花葛花瞿麦の花女郎花また藤袴朝貌の花 の朝顔の花は桔梗を指すという。 ところが、その後に木槿(むくげ)が輸入され、桔梗より美しいというので朝顔の名を当てられ、さらにそののち牽牛子(けにごし)<現在のアサガオ>が舶来し、木槿よりさらに美しいというので朝顔の名がそちらに移り定着した。比喩的な名のゆえの移動と考えればよかろう。 ********************************** 小学校のときに夏休み、朝顔の成長記録などつけていた記憶があるけれど、朝顔にこんな奥深さがあったとは趣深く感じる。 ちなみに、入谷の朝顔市は七夕が新暦で行われはじめた明治の中期からという。 ▲
by ou_allons_nous
| 2009-08-22 12:00
| Articles
ロルフィング Rolfing
ネットでYoga関係を調べると、ロルフィングとYogaの組み合わせに出合った。 「ロルフィングは、『重力に対して身体を整え統合する』といった独自の発想に基づき開発された(中略)ボディーワーク」らしい。 (日本ロルフィング協会HPより http://rolfing.or.jp/rolfing.html) 英語でRolfing Structural Integration。 身体の構造的統合法。 重力の影響を受けている人間の身体は構造的な統合性を失うと、常に存在する重力に対して身体を支えようとして、筋膜を短く硬くさせる。これが緊張やコリなどといった特有のパターンとなって現れるのだ。 Rolfing Structural Integrationは、筋膜系 (筋肉と、筋肉や身体中のあらゆるものを包み込み、互いに入り組んだ結合組織である 「 筋膜 」で構成される器官システム)に働きかける。 (前出HPからの要約) ヨガとロルフィングとの関係については、ネットで調べてみると、ヨガの理論も多くロルフィングに取り入られているらしい。 ココロとカラダの状態をより安定したものにするロルフィングが、それがヨガの実践を促進するのか。 ロルフィング要素を取り入れたヨガのワークショップもいろいろ企画されている。 ぜひ体験してみようっと。 ▲
by ou_allons_nous
| 2009-08-14 21:00
| Yoga
P&G式 世界が欲しがる人材の育て方 ~日本初のヴァイスプレジデントはこうして生まれた
和田浩子著 ダイヤモンド社(2008年8月) 和田さんの23年間にわたるP&G経験を通して、P&Gの人材育成の仕組み概要をわかりやすく説明している本。 P&Gで働く個々人が日常の業務を通して日々研鑽を積み、会社・個人のミッション(「使命感」)を基軸に、更なる成長、高みを目指す。 そしてそれを適切にサポートしてくれる組織・体制の仕組み。 共感した部分は数多くあるが、特にマネージャー、リーダーとしての姿勢。 *********************************************************** ブランドマネージャーには『見えないものを見る力』が必要だと思います。育成するブランドのリーダーとして、将来目指すべきブランドのヴィジョンを、他の人が見えていなくても想像し、ヴィジョンの実現に向けて人を引っ張っていく力が必要です。(p137) プロジェクトの任せ方 私が意識したのは、プロジェクトの最終形のイメージを伝えることでした。目的と、どういうふうに仕上がっているかの概観、すなわちフレームワークを伝え、それはきっとこんなふうに仕上がるはずだから、と説明します。ファイナル・デスティネーション(最終目標)です。(p136) 教える側がどこまでゴールを意識してアドバイスできるか。 単純に一つの仕事を手取り足取り教えるだけでなく、同じようなケースやちょっとした違いを持ったケースに直面したときに応用を効かせて対応できることを「成長した」と評価するので、教える側もその先を常に意識しているわけです。(p89) 教えることで自分も育つ(p90) 教育研修の講師も、ほとんどの場合マネージャー以上の社員が行います。 教える行為自体がマネージャー陣を強化することにもつながっています。(p92) 「周りの人を巻き込む」というのは、自分がやってほしいことを人にやらせることではありません。 ヴィジョンを共有することです。共通のヴィジョンを持っているという状況がメンバーを動かすのです。(p143) 「リーダーシップはポジションではなく、リーダーとしてみんなから受け入れられるビヘイビア(行動)だ」 ボディランゲージを含めた行動、リーダーとしてふさわしいビヘイビアがあり、それによって部下の心を動かし、組織をまとめることができるのです。(p210) 3Eリーダーシップモデル (p210-212) Envision(ビジョンで組織を率いる)、Energize(動機づける)、Enable(人材育成・組織開発をする) Envision(ビジョンで組織を率いる) 1.ヴィジョン(将来の構想)をつくり、常にヴィジョンを掲げる 2.限界でなく可能性に焦点を当てる 3.組織を主要な目標と勝つための戦略に集中させる 4.ヴィジョンに対する本人の信念を言動で示す Energize(動機づける) 1.ゴールを決め、高い基準で役割と責任を明確に定義する。一貫してぶれない 2.緊迫感を示す 3.自他ともに誠実なコミュニケションをする 4.熱意を持っていることや、リスクをもいとなわないことを行動で示す 5.人々を大切に思っていることを示す Enable(人材育成・組織開発をする) 1.戦略の実行に必要な能力を定義し、育成する 2.自らが率先して高い影響力があるシステムを開発する 3.リーダーだけが解決できる障害を取り除く 4.データベースの問題解決を奨励する 5.自らの仕事をするための必要なスキルを持つ 6.人々の能力を育成する前向きな環境を作る 7.効果的に権限委譲する 8.成功と貢献に報い、褒める 9.自ら部下のキャリア育成のプロセスをリードする 10.個性を価値ある多様性として認める 11.状況に合わせて臨機応変に行動する ********************************************************** More ▲
by ou_allons_nous
| 2009-08-13 05:00
| Books
フィンランドの教育力 ~なぜ、PISAで学力世界一になったのか
リッカ・パッカラ著 学研新書(2008年11月) 著者の教員生活10年の経験をもとにフィンランドの教育現場や教育の特徴を描いた本。 PISAとは、OECDによる学習到達度調査のことで、3年毎に実施される。 調査は、読解力、数学的リテラシー(情報を読み解き、自分で考える能力)、科学的リテラシーの3分野。 32ヶ国の15歳児に対して行われる。 PISA2000(初回調査)で、フィンランドは総合的に1位。続く2003年、2006年でも好成績だった。 日本はというと、回を重ねるごとに順位を下げており、教育関係者のショックは大きい。 当然ながら、フィンランドにおける教育への関心がどんどん高まり、フィンランドの教育に関する本や情報も多くなった。 この本に書かれているフィンランドの教育の特徴は以下の通り: *母語をとても大切にする。家庭での読み聞かせが定着していて、家族で社会のいろいろな問題についてよく話をする。 小学校低学年で徹底してフィンランド語を学ぶ(フィンランド人としてのアイデンティティを培うために重要であると同時に、ほかの言語を学ぶためにもフィンランド語の文章構造をきちんと理解している必要がある)。 *教員のレベルの高さ 教員養成のための大学5年間は、徹底して「子どもを中心にしたアプローチ」をたたきこまれる。 大学に入学する時点で低学年か高学年のどちらの教師になるのか選んで、それにより専門教科やトレーニングも変わってくる。 良い教員は、フェアであること、クラスをしっかり統制してクラスの平安を保ち、自分の責任と何をすべきかよく理解している。(ダメな教員は、子どもを恐れる、いつも子どもを喜ばせようとする、子どもたちの友達になろうとして子どもたちと同じレベルでいようとする) *教育アクセスの平等性 幼稚園から大学院まで教育費はすべて無料 *子どもの教育を含めた人への投資に重点を置いた国の政策 *それぞれの学校や教員が、裁量権を持ち、教材やカリキュラムも独自につくる。 初等教育低学年では、時間割もフレキシブルにできる(教員の力量も必要)。 *初等教育 一クラスサイズは最大で25人(ヘルシンキなど都会ではそれより多い場合もある) *教育の基本はオープンであること(親や地域に対して) *現場のサポートシステム *学校の責任と親の責任を明確に もちろんフィンランドでも、モンスター・ペアレントやいじめ問題はあるらしい。 生徒、教員、学校、保護者間の密なコミュニケーションは大切だと、改めて認識した。 日本でも個々の教員はいろいろ努力している人が多い。 ただ、個人の取り組みが学校全体の取り組みにつながっていかないのが現実だ。 日本の教員からよく聞く言葉が、「とにかく忙しい」。 生徒や親が教育委員会に言いつけると脅す、教員よりも教育委員会や実績をいつも気にする学校経営陣、「でもしか」で教員になる人々…。 なんだか負の側面ばかりが目立っているだけに、日本の教育現場に「楽しさ」や「活気」があまり感じられないのは残念だ。 どうすれば日本の教育現場はもっと良い方向に変化していくのか。 もちろん自分たち一人ひとりも当事者だ。自分は何ができるのかを考えてみる。 ▲
by ou_allons_nous
| 2009-08-12 08:00
| Books
世界の知で創る ~日産のグローバル共創戦略
野中郁次郎・徳岡晃一郎著 東洋経済新報社(2009年4月) この本は、日産の経験を通してグローバルでダイナミックな知識創造プロセスにおける特徴を解説している。 第1部、第2部でアメリカやヨーロッパでのグローバル開発プロセスのストーリーが詳細に紹介され、第3部でそのプロセスの特徴が解説されるという本の構成になっている。 アメリカやヨーロッパでの開発プロセスの構築物語は、実際に関わった人たちの言葉も交えられ、大変興味深い内容で、ぐいぐい引き込まれる。 NHK「プロジェクトX」の書籍版といったところ。 文章も平易で理解しやすく、随所随所にポイントが簡潔に記されていて、第3部の解説により、その理解が深まるようになっている。 企業だけでなく、行政や非営利団体の職員にも必須の一冊だ。 全く異なるアプローチで業務経験を積んできたチームメンバー、社会・組織文化や価値観も多様な人々が集まるなかで、ひとつの目標のために、どのようにチーム・組織づくりをし、一人ひとりの能力が最大限に発揮されるような業務システムを構築し、そしてきちんと成果を出せるのか。 この本は、日産の経験から3つの重要なコンセプトを抽出している。 ① グローバル知識綜合プロセス(Global Knowledge Synthesis) ② 思いのある実践主義 (Visionary Pragmatism) ③ 知を創造するグローバルチーム (Global Creative Team) ①グローバル知識綜合プロセス ~いつでもどこでも誰とでも共創 日産が創ったしくみは、「モノづくりのすり合わせ」を超えた、「コトづくりをベースにしたハードの革新」の重要性が含まれる。 すり合わせ型とは、すべての条件を形式知に落とし込んで、確認・合意していくのではなく、暗黙知を共有し、相互に相手の状況を読みながら微調整を繰り返すことで、全体を成立させる仕事の進め方。 それゆえ、すり合わせにおいては、一緒に仕事をするメンバーの「関係性」が重要になる。参加するメンバーの①暗黙知の質、②その共有度合、③どのような方向で知をすり合わせるのかの文脈、この三つを総称して「関係性」という。 関係性の質が高ければメンバーは自分たち固有の考え方ややり方(仕事の進め方のDNA)を暗黙裡に共有し、何をすべきか、何を外してはいけないか、また何をしてはいけないかをおおむね理解したうえで、相互に置かれた状況を共有し、自律的に判断しながら、自分たちのイメージに合うはずであろうものを積極的に提案しあっていく。 (p189) コトづくり:デザイン、ソフト、サービスなどを総合してモノに込め、消費者にその商品を使用する場面の価値を訴え、ストーリー性や意味づけを与えるような、経験価値の創出(p190) 世界規模でのコトづくりとモノづくりは、日本人だけでやってきたこれまでのやり方では不可能だった。 ひとつに市場理解の壁、二つめは資源の壁という課題があったから。(P192-193) 暗黙知と形式知を融合するエンジンの開発 「ほどよい形式知化」「濃密な関係性づくり」(p200-203) 多様な価値観を活かすマネジメント 日産が構築した知の綜合化のエンジンとは、とりもなおさず、世界中の「多様な知」を手に入れ、それをマネジメントしきる「多様性のマネジメント力」に他ならない(p204) ②思いのある実践主義 ~夢と実践のスパイラル 自然体と合理性 思いとプラグマティズムの融合 へこたれないカルチャー しみじみ感 多様な場づくり 「大量派遣による丸ごと体感的理解」「修羅場としてのケース3」「流れのマネジメント(流れ読んで反応し、さらに強い流れをつくりだすリーダーの能力)」「よいとこどり(Best of both)」(p215-221) 日産が目指している思いを持ったプラグマティックな挑戦とは、自分の枠や組織力学に安易に流されず、一人ひとりが当事者意識を持ち、より良い未来に向けて、その都度の場面の中できちんと課題に向き合って答えを出し、その実践の知恵から学んでいこうという価値観だ。(p215) この思いのある実践主義の価値観を世界中で共有することができるようになったカギは何だろうか。それは日産流の「場」の創造と活用にある。重層的にさまざまな場をその都度形成し、その場への参加を通じて、NTCの暗黙知や文化を移転し、実践主義をグローバルに共有していった。(p215) ③知を創造するグローバルチーム ~グッドグローバルエンジニアたれ 知的行動派リーダーの育て方 「幅広い経験を積むキャリアパス」「コンフリクトを自ら解決する」「エリートを海外に何回も出す」「混合組織」(p231-234) More ▲
by ou_allons_nous
| 2009-08-11 05:00
| Books
「池上彰の新聞ななめ読み」
あてにならぬ記憶と観察力 裁判員裁判スタート 朝日新聞20090810夕刊beワーク 3面 池上さんは、いつもわかりやすい言葉でニュースの解説や分析をしており、「わかりやすく伝える技術」などという本も出しているジャーナリスト。 この「池上彰の新聞ななめ読み」は、必ずチェックするコラムだ。 記事をとりあげ、新聞の報道のあり方などを考えさせる内容になっている。 メディアリタラシーを養う一助にもなるのではないか。 今回の内容は、裁判員裁判初日の様子を伝える新聞各紙の記事の比較から、人間の記憶や観察力というのは意外にあてにならない、同じものを見ていても、各人の受け取り方はさまざまだということを論じている。 朝日新聞 「被害女性の傷跡の写真」に対して、「男性裁判員は口を開けて息をのみ、女性裁判員2人もためらうように髪をさわったり、視線をそらせたりした」と描写 読売新聞 「痛いの写真を裁判員に見せる場面」で「裁判員の中には、耐えられずに目をそらしてしまう人もいた」と書いている 毎日新聞 「遺体の写真4枚」に対して、「裁判員は全員、目を背けなかったが、時折表情をゆがませ唇を固く結ぶ女性もいた」と書いている そういえば、「記憶は嘘をつく」(ジョン・トートル著)というタイトル本を書店で見たことがある。 昔から(自分の)記憶ほど当てにならないと感じていただけに、理論的に説明しているであろうこの本を気になっているが、まだ読めていない。 人は無意識に記憶をつくり変えながら生きている。 物事を見るときも、無意識に自分の都合の良いように(自分の持っているフィルターを通して)見ているのだ。 「池上彰の新聞ななめ読み」は以下のサイトでバックナンバーが読める。 https://aspara.asahi.com/column/ArticleList.do?siteId=ff8080811fd18b04011fd1a47aa90030 ▲
by ou_allons_nous
| 2009-08-10 21:00
| Articles
Myers-Briggs Type Indicator (MBTI)
ユングのタイプ論に基づき開発された、客観的自己認識するための検査。 知人との話のなかで、このMBTIで自分のパターンや指向を明確になったことで、いままで仕事や対人関係における自分が感じることの理由がわかり、いまではそれを仕事や他者との関わりに活かしている、ということを聞いた。 MBTIが全く何かも知らないが、興味を抱き、まずはネットで調べてみた。 The Myers & Briggs Foundation http://www.myersbriggs.org/my-mbti-personality-type/mbti-basics/ 日本MBTI協会 http://www.mbti.or.jp/ 日本MBTI協会のHPによると、「個人一人ひとりが、自分の心を理解し、自分をより生かすための座標軸として用いることを最大の目的としています」とある。 単純に個人をタイプ別に分類したり、性格を測定・判断・評価するアセスメントツールではなく、検査の回答結果はきっかけに過ぎず、その結果を用い、有資格者(MBTI認定ユーザー)の支援を受けながら、MBTIを受けた本人が自分についての洞察を深め、自分のベストフィットタイプ(もっともしっくりくるタイプ)を見つけ出す過程(プロセス)そのものを重視している。(「よくある質問」より) MBTIは、一人ひとりの性格を心の機能と態度の側面からみたものであり、以下の4指標であらわされ16タイプに類型化してとらえる。 ① ものの見方 (感覚―直観) ② 判断のしかた (思考―感情) ③ 興味関心の方向 (外向―内向) ④ 外界への接し方 (判断的態度―知覚的態度) 強調されているのが、検査結果はきっかけにすぎず、それを個人の成長や人と人との違いを理解し、周囲の人との人間関係作りにも役立てることができること。 MBTIを体験してみたい!という人のために、体験セッションも設定されている。 http://ipdss.net/news/090709.html ぜひ受講してみたい。そして、自分が気づいていない自分を発見したい。 ▲
by ou_allons_nous
| 2009-08-10 08:00
| Miscellaneous
朝日新聞20090809 「読書」より
① 「神と仏の倫理思想」 吉村均著 (北樹出版) 古代と中世に展開した神仏習合は、異質な信仰をいい加減に混ぜ合わせたものでは決してなかった。 在来の神の信仰は、人がふだん生きている狭い時空をこえ、すべてを見とおし包み込むような、新しい知を求めていた。仏教の側は、あらゆる生物の苦しみから解放する仏陀の知を得る前の段階として、一般人にむけた教説を必要としていた。二つの要請がたがいに補完しあう。筋道だった体系を、神仏習合はもともと備えていたのである。 徳川時代における儒学の支配、さらに近代の神仏分離と仏教理解の西洋化は、そうした体系を打ち壊してしまった。しかし吉村は、近代にも柳田国男と折口信夫の民俗学が、文献としては残らない伝説や習俗の世界に、日本人の本来の信仰のありようを探ったことに、意義を見出す。 そしてまた、文字など読めないにもかかわらず、仏教の高度な知恵を体現した「妙好人(みょうこうにん)」たちが、庶民の世界には出現し続けたことに注目している。 (苅部 直さんの書評 一部抜粋) ② 「報道局長 業務外日誌」 金平茂紀著 <著者に会いたい>のインタビューより抜粋 本書は、激務の合間に見たり読んだりした映画やライブ、小説についてつづったもの。 「報道に携わる人には情報をどう感じるかという想像力が大事」が持論。 想像力を養うのに文化は切り離せない。日誌では、神経をすり減らす仕事が続く中で、自分を取り戻すように音楽や本をもとめている姿が印象的だ。 「中身の濃い音楽や詩や小説は、ストレートニュースと同じぐらい大切だと思う。メディアはその畑を耕す作業をどれだけしているのだろうか、」と静かに語る。 ▲
by ou_allons_nous
| 2009-08-09 10:00
| Articles
体の正中線 と 軸足
本屋で「一生サビない体をつくる「骨盤」自力整体」(矢上裕著 永岡書店 2009年6月)をななめ読みした。 その中で、コラム欄に書かれていたのが、体の正中線と軸足のこと。 体の正中線(体幹のエネルギーライン/経路)は、カラダの真ん中を通るのではなく、心臓の中心を通る左よりにある。 そして、右利きの人は、軸足は左足で、左側へ開きやすい状態になっているとか。 明日、きちんと上記の本を購入して、調べよう。 ▲
by ou_allons_nous
| 2009-08-08 22:00
| 今日の発見
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